【ライブレポート】KEYTALKメジャー5周年@LIQUIDROOM/5年前も5年後も-変わらないKEYTALKの眩しさについて

今日はKEYTALKのメジャーデビュー5周年ライブ@恵比寿LIQUIDROOMでした。

 

例によってライブ終演直後余韻が冷めやらぬうちにこの記事を書いているのですが、2Daysの初日ということでネタバレにならないよう拡散は20日の公演終了後までしないようにしようと思います。

 

それでは、早速熱いライブの模様を振り返っていきたいと思います!

 

1. 恵比寿LIQUIDROOMKEYTALK

ライブのレポートに入る前に、今回のライブ会場である恵比寿LIQUIDROOMKEYTALKの関係について少し書いておきたいと思います。

恵比寿LIQUIDROOMは、恵比寿にある収容人数約900名の大規模ライブハウスです。5年前の2013年11月にこの会場でライブを行ってから、メジャーデビューを発表しました。

今回のライブのタイトルは「恵比寿LIQUIDROOM - KEYTALK Major Début 5th Anniversary Special Live 〜そこらのギターかき鳴らして歌い出して5年目の真実〜」

直近アリーナやホール、武道館など大きな会場でのライブを目標にしてきた彼らが、5周年を記念する大切なライブをこのLIQUIDROOMでやるところに、「原点回帰」をするという本人たちの熱い想い入れを感じます。

 

ちなみに、19日に対バンで登場した事務所の後輩バンドBenthamは、5年前のライブでKEYTALKのオープニング・アクトを務めたんだとか。帰り際に、『パブリック』の入ったCDを手渡しして挨拶していたそうです(そう考えると、5年って長い…)。

 

また、開演を待つ間に流れるBGMは、どれもこれも2013年の曲ばかり(当時大学2年生で、印象の多い曲ばかりだったので気づきましたw)。そう考えると5年って遠いような、最近のような、不思議な気持ちにさせられます。

 

・BGMで流れた曲 ※一部のみ

KANA-BOON『1.2. step to you』 

ケラケラ『スターラブレイション』

キュウソネコカミ『ファントムバイブレーション』

ゲスの極み乙女。『キラーボール』

E-girlsごめんなさいのKissing you

きゃりーぱみゅぱみゅにんじゃりばんばん

AKB48恋するフォーチュンクッキー

 

メジャーデビュー直前のライブではないですが、当時彼らがここLIQUIDROOMでライブをした時の映像がKEYTALK TVに残っていました。彼らはこの時25歳。今の自分と同年齢と思うと、感慨深いです…w

 

www.youtube.com

 

2. セットリスト

19日はBenthamとの対バンでした。セットリストは以下の通りです!

Bentham

1. FATEMOTION

2. TONIGHT

3. タイムオーバー

4. 僕から君へ

5. クレイジーガール

6. 激しい雨

7. パブリック

KEYTALK

1. UNITY

2. アゲイン

3. fiction escape

4. 桜花爛漫

5. Love me

6. Summer Venus

7. コースター

8. マキシマム ザ シリカ

9. OSAKA SUNTAN

10. MONSTER DANCE

11. トラベリング

12. お祭りセンセーション

13. MABOROSHI SUMMER

14. アワーワールド

En.

1. スポットライト

2. 夕映えの街、今

 

先回のホールツアーでもレア曲を連打してきた印象がありましたが、今回もインディーズ時代の曲を中心に懐かしい曲を惜しげもなく盛り込んだファンにとってはうれしいセットリストだったのではないでしょうか。『トラベリング』や『夕映えの街、今』といった昔からの大事な曲はもちろん入っていますし、1曲目~3曲目を、5年前のセットリストと全く同じにそろえるあたりも遊び心満載ですよね。

 

また、「今日はお祭りですよね?」という巨匠のあおりからのタイトルコールが『MATSURIBAYASHI』ではなく『お祭りセンセーション』というのは、今回も裏をかかれました(直近、予想を裏切る意外性は彼らのライブで常に意識されている気がします)。

 

ちなみに、自分はBenthamもよく聴くのですが、Benthamで一番好きな曲『僕から君へ』を武正とのコラボで聴けたのは、普段にない演出でテンションがぶちあがりました(武正出てくると思いませんでした…)!

 

いつもの彼らのライブと比べると曲数はやや少なめというのもあるかもしれませんが、非常にスピード感のあるライブだったと思います。

 

3. どんなに成長しても変わらないから「眩しい」。

今回、随所に2013年のライブを意識した演出が取り入れられ、"5年"という時間の経過をライブにおける一つの軸に据えようという意図が感じられました。

この5年間、KEYTALKは着実にファンを増やし、音楽性を広げ、パフォーマンスを進化させてきました。ただ、今回のライブで目立ったのは、5年という歳月の間に「変わったこと」ではなくて、むしろ「変わらなかったこと」なんじゃないかと。自分はそんな風に受け取りました。

 

KEYTALKというバンドを魅力的にしているものの一つに、「メンバーの仲の良さ」があります。単に「仲が良い」といってしまえば簡単だけど、ライブに行くと、自分にはこの「仲の良さ」がどんなバンドよりも眩しく映ります。この眩しさがあるから、5年間ファンを魅了し続け、メジャーのシーンを突っ走ってきたバンドだと思うのです。

 

バンドという関係性は当然仲良しこよしではない。始終一緒にいて、自分たちの表現したものでお金をもらって食べていかなければいけない。だからこそ、「ビジネス」と割り切って音楽をやる、という方針のバンドが多いのも事実だと思います。

 

音楽は実際ビジネスなので、その割り切り自体は何も不思議ではないと思うのですが、KEYTALKにはいい意味でパフォーマンスにビジネス感がない。まるで文化祭を見ているように、自分たちもライブを楽しんでいるし、見る人も楽しませようという気持ちも強く感じるのです。自分は月に何本もライブに行っていますが、ライブを見れば見るほど、メンバーを信じて音楽をできているこの関係性が、デビュー前の下積み時代から変わらず続いているKEYTALK尊いなぁと感じます。

 

BenthamのオゼがMCで、5周年おめでとうという祝いの言葉とともに、こんなようなニュアンスの言葉を言っていました。「BenthamKEYTALKは本当によい関係。こんな関係性ってなかなかない」。その言葉も、心から音楽を楽しみ、音楽で楽しませようという純粋な気持ちを持ち続けているKEYTALKを尊敬する気持ちから出た言葉なのではないでしょうか。

 

過去を振り返ろうと思えるのは、その過去が自分にとってかけがえのない、素晴らしい記憶になっているからだと思います。音楽を楽しみながら走り続けてきたKEYTALKのこの5年の歩みは、ファンはもちろん、彼ら自身にとっても誇らしく、かけがえのないものだったはずです。

 

10年目を目指す次の5年間も、より一層素晴らしいものになることを願ってます!

 

次のライブは12月。楽しみです~!^^