【ライブレポート】あいみょん【AIMYON BUDOKAN -1995-】初の武道館公演から見えたものとは?

今日のライブレポートは、あいみょんの初武道館公演「【AIMYON BUDOKAN -1995-】」です。

 

2018年末の紅白歌合戦に初出場し、2019年1月にはスペースシャワーTVで邦楽マンスリー・アーティスト「V.I.P.」に選出されるなど、その人気は高まるばかり。今回のライブにも各方面から注目が集まっています。

 

1日限りの武道館ライブ。終わったばかりの今、とにかく「幸運にも、生で見られて良かった…!」という気持ちでいっぱいです。例によって、公演直後で余韻に浸りっぱなしの状態ですが(笑)、今日のライブについてレポートしてみたいと思います!

 

ちなみに、あいみょんは2/13に1年半ぶりとなる2nd Album『瞬間的シックスセンス』をリリースしたばかり。2018年に大ヒットしたシングル「マリーゴールド」「今夜このまま」を始め、新曲を含む12曲が収録されています。

 

まだ手に入れられていない方は、こちらも要チェックです!

www.aimyong.net

 

1. 舞台は日本武道館 

今回のライブの舞台は、1万3000人以上を収容できる日本武道館。もちろんあいみょんにとって過去最大規模のキャパシティでのライブとなります。チケットは即日完売。本当に人気がすごいです…!!

事前情報では、360°客席で囲まれたセンターステージで、弾き語り公演とのこと。どんなパフォーマンスになるのか、ライブ開始前から想像が膨らみます。

客層は自分と同世代の、20代のファンが目立ちました。男性・女性は半々くらいか、気持ち女性が多いくらいかもしれません。

 

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2. セットリストとライブ構成

さて、気になるセットリストはこんな感じでした。アルバムリリースの直後なので、アルバム収録曲中心で組んでくると予想していましたが、アルバム収録曲以外の楽曲もたっぷりと演奏してくれました!

 

▼セットリスト

第1部

1. マリーゴールド

2. 愛を伝えたいだとか

3. わかってない

4. 満月の夜なら

5. 風のささやき

6. 恋をしたから

7. ○○ちゃん

8. 春の日(新曲)

9. 貴方解剖純愛歌~死ね~

ー休憩ー(SNACK TIME RADIO)

第2部

10. 憧れてきたんだ

11. 今夜このまま

12. ふたりの世界

13. どうせ死ぬなら

14. GOOD NIGHT BABY

15. いつまでも

16. 生きていたんだよな

17. 1995(新曲)

18. 君はロックを聴かない

※アンコールなし

 

ライブは約20分間の休憩を挟んだ2部構成でした。ステージは360°回転する仕組み。全方向からの拍手や歓声は、センターステージならではの感覚です。

 

今回のライブの特徴は、なんといっても弾き語り形式であることだと思います。弾き語りである以上、歌唱・アコギの演奏・MCと、全てを一人でこなさなければいけません。当然並々ならぬ緊張があったとは思うのですが(本人曰く、緊張して「貴方純愛解剖歌~死ね~」の歌詞を間違えて"先に目をくり抜いてしまった"」とのこと)、いつも通りの自然体のスタイルで2時間超のステージで18曲を歌い上げました。

 

3. 全編弾き語りは圧巻!あいみょんの"声"に身体を預ける2時間

今回のライブを通じてまず感じたのは、「全編弾き語り」で歌い通せるあいみょんのすごさです。

ステージでの演奏は最初から最後まで本当に一人きり。アコギと声だけのはずなのに、バンド形式の時よりも演奏に迫力があった気がします。あいみょんは毎回MCがなんとも脱力系なのですが、だからこそど真ん中に位置するステージで見せる堂々たる歌いっぷりからは表現者としての風格を感じました。とても23歳とは思えない演奏でした…!

 

また、弾き語りで楽器がなかったこともあり、ライブでは歌と歌詞、メロディに集中して聴くことができました。弾き語りだからこそ気づけたあいみょんの新しい魅力もあったと思います。

例えば、声質について。あいみょんは、低音~中程度の高さの音がハミングをするような柔らかい声質ですが、この「丸い声」は、なんともいえない"セクシーさ"を持っています。「満月の夜なら」の「君のアイスクリームが溶けた 口の中でほんのりほどけた 甘い甘い甘い ぬるくなったバニラ」というフレーズにはその柔らかい感じが良く出ていて、アダルトな歌詞とピッタリ合います。に集中できることによって音源では気付かなかった良さを発見できたのが、とても嬉しかったです!

 

総じて、今日見に来たファンの皆様にとっては、普段から大好きでよく聴いている楽曲たちをもっと好きになれるライブだったのではないでしょうか。

 

4. -1995-持つの意味/なぜあいみょんは初の武道館ライブに「弾き語り」を選んだのか?

さて、今回の公演のタイトルには「1995」という年号が含まれています。また、ライブでは、本公演のために書き下ろされた新曲「1995」も披露されました。「1995」には、どんな意味があるのでしょうか。

 

今回のライブを振り返ってみて最も印象に残ったのは、あいみょんがこれまで影響を受けた人やものに関するエピソードが多く登場することでした。7曲目「○○ちゃん」は、中学3年生からの親友のことを想って書いた歌(中学の頃からヤンキーだった「○○ちゃん」となぜかウマが合い、10年来の親友になったとか。幕間のSNACK TIME RADIOでは、○○ちゃんとあいみょんのガールズトークが繰り広げられます)。続く8曲目「春の日」は、幼いころにあいみょんに影響を与えた「クレヨンしんちゃん」の映画の主題歌。9曲目の「貴方解剖純愛歌~死ね~」は、大阪・梅田や東京・渋谷で路上ライブをしていた時に、何度も歌った歌でした。

 

MCで本人が話していましたが、実は「1995」は彼女が生まれた年です。私が思うに、「1995」の名を冠した今日のライブはアーティスト「あいみょん」が生まれ、武道館という舞台に辿り着くまでの「あいみょんの歴史」そのものだったのではないでしょうか。「あいみょん」は、ギターを片手に曲を作り、路上で歌うところから始まりました。だから、今回の武道館ライブは彼女の原点である「弾き語り」を軸に構成されていたのだと思います。

 

冒頭でも紹介しましたが、この1年、あいみょんの活躍は目覚ましいものがあります。瞬く間にファンを増やしているあいみょんですが、今夜の武道館公演は、あいみょんの音楽に初めて出会った人たちに自身の"ルーツ"を紹介する名刺代わりのようなライブだったといえるのではないでしょうか。

 

5. さいごに

【AIMYON BUDOKAN -1995-】のライブレポート、いかがだったでしょうか。1日だけの武道館ワンマン、チケットが当たったのはこの上ない幸せでした…!

ライブに行けた人にも、行けなかった人にも、開場の熱気や余韻が少しでも伝わったら嬉しいです。

 

今後のあいみょんのリリース、ライブにも注目していきたいと思います!