【ライブレポート】Official髭男dism武道館ライブ/ニューアルバム・ホールツアー発表!

お久しぶりです!

すっかりご無沙汰してしまいましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

さて、考えればつくづくあっという間の出来事でした。

Official髭男dismが5月15日にNewSingle「Pretender」をリリースしてから、あれよあれよという間にYouTubeやストリーミングサービスの再生回数が伸び、6/3付のオリコン週間ストリーミングランキングで1位を獲得。それから、6週連続で1位を更新し続けています。

 

www.oricon.co.jp

 

その間にも、髭男の人気は高まるばかり。このブログのアクセス数も、(更新を滞っていたのに)うなぎ登りに伸び続けました(笑)

 

hogaku-rush.hatenablog.com

 

さて、そんな飛ぶ鳥を落とす勢いの髭男が今日初めて乗り込んだのは、音楽の聖地日本武道館NHKホールにて追加公演が発表されたときから、何としても欲しいと思ったチケットを手に入れ、参戦してきました(あの時は、これほどまで希少価値が高まっていると思いませんでしたが)!

今日はライブの興奮冷めやらぬ中、改めて気づいた髭男の魅力をショートレポートにしてお届けします。(いつもと違い、ちょっと音楽雑誌風にしてみましたw)

 

セットリスト

1. 115万キロのフィルム

2. 異端なスター

3. Tell Me Baby

4. 犬かキャットかで死ぬまで喧嘩しよう!

5. 始まりの朝

6. ブラザーズ

7. コーヒーとシロップ

8. バッドフォーミー

9. LADY

10. 55

11. Rolling

12. あかつきのget away

13. FIRE GROUND

14. Pretender

15. ノーダウト

16. 宿命

 

En

17. Amazing

18. Stand by you

 

ライブレポート

18時の開場を前にして、九段下駅の改札は熱気であふれている。限定のライブグッズは早々に完売。開演前から、今日のライブに懸けるファンの意気込みが伝わる。

 

客席は360度を解放しており、アリーナの北側にステージがある。今回もブラスバンドの編成のため、ステージは広い。奥には「HGDN」のネオンが設置されている。前回のNHKホールでは照明の使い方も見事だった。今回は、どのような演出なのだろうかと、期待が膨らむ。ファン層は男女半々くらいだろうか。前回のライブよりも、やや年齢層は上がっているように感じられる。直近の大ヒットで、ファン層の幅も広がったのかもしれない。

 

定刻より10分ほど遅れた19:10に、「115万キロのフィルム」から演奏がスタート。「異端なスター」「Tell Me Baby」とライブの定番曲・人気曲が続き、早速会場が盛り上がりを見せる。この後にも触れるが、何といっても髭男の一番の魅力は、10人以上の編成のバンドが織りなす楽曲のバリエーションの多彩さにある、と私は思う。ピアノを前面に生かした「115万キロのフィルム」・サックス主体の「異端なスター」・打ち込みが特徴的な「Tell Me Baby」と、カラーの違うこの3曲で、一気に髭男らしい音の世界に引き込まれる。

 

そしてもう一つ大きな魅力は、髭男の楽曲がどれもダンサブルで、会場全体で歌える一体感も兼ね備えていることだろう。「犬かキャットかで死ぬまで喧嘩しよう!」では、緩やかなリズムに身体を揺らしながら、サビ前の「Uh」で大合唱。楢崎のコールアンドレスポンスに合わせて始まった「ブラザーズ」では、サポートも含めたバンドメンバー全員が集まりながら、観客と一緒に手を上げて踊って歌う。過去最大のキャパシティのはずなのに、むしろ一体感がこれまで以上に感じられ、非常に心地良い。

 

「2012年7月7日にデビューして、今日はちょうど7年と1日目」。そんなMCの後に披露されたのは、藤原が「この曲はまさか武道館で演奏されるなんて思っていなかっただろう」と話した古くからの名曲「コーヒーとシロップ」。ライブで披露されるのは珍しい「55」の演奏後は、ここまでで一番の歓声が上がった。

 

余談だが、今日のライブでは、この「55」の演奏後の歓声が強く印象に残っている。ブラスアレンジを最大限効かせた「バッドフォーミー」の直後に、ブラックミュージックの影響を色濃く受けた「55」をあっけらかんと披露する。(今日こそ演奏がなかったが、ライブの定番曲「ESCAPADE」にマッシュアップされているのは、Earth, Wind&Fireの超有名曲「September」だ。)

才能を存分に生かし、様々なバックボーンの音楽を取り入れながらも、どれもが今風で、非常に聴きやすい。我々が常に驚かされてきたのはどこまでもポップで髭男っぽくありながら、毎回新しい顔をした彼らの楽曲とライブパフォーマンスだ―そんなことを、Bravoのニュアンスが混じったこの大歓声の中で感じた(その意味で、髭男は非常に売れ線のポップスでありながら、音楽偏差値が非常に高いバンドともいえるのである)。

 

 「Rolling」、CDにない楽曲「あかつきのget away」、ギターヒーロー大輔が渾身のソロを見せる「FIRE GROUND」と続き、14曲目に披露しのは大ヒット中のシングル「Pretender」。ギターリフや間奏のシンセサイザーのソロが、曲の中で歌われた叶わぬ恋の切なげなイメージと良く合っている。冒頭に紹介した「HGDN」のネオンも、MVを思わせるように儚げに光る。

 

そしてライブはいよいよ終盤。「Pretender」と同じドラマ『コンフィデンスマンJP』の主題歌であり、彼らメジャーデビュー後の最初のシングルとなった「ノーダウト」では、会場に銀テープが降り注ぎ盛り上がりは最高潮に。この夏の熱闘甲子園のテーマ曲「宿命」を披露し、ライブ本編は幕を閉じた。

 

本編終了後5分ほど経過したところで、改めてアンコールでメンバーが登場。「重大発表があります!」との紹介に、会場のファンから思わず大歓声が上がる。ところがここで、重大発表の内容を記した垂れ幕が引っ掛かって降りてこないというハプニングが発生。メンバーが必死にMCで繋ぎ、仕切り直して再度カウントダウン。「10月のニューアルバム発売」・「全国29か所ホールツアー」の2つが発表された。

 

アンコールでは、「これからも、みんなを笑顔にする音楽をずっと続けていきたい」とのMCに合わせて、「Amazing」「Stand by you」の2曲を演奏。特に最後の「Stand by you」は、1万人以上のクラップと大合唱が、地鳴りのように聞こえ、まさに圧巻の一言だった。

 

毎度毎度、Official髭男dismのライブは2時間弱が一瞬のようにして過ぎ去ってしまう。それだけ、いろいろな音の中に埋もれる心地よさを感じられる空間なのである。今回、過去最大規模の日本武道館でありながら、いつもと変わらぬ、むしろいつも以上の一体感で会場を熱気に包んだ髭男。これから始まるホールツアー、夏フェスも、きっと素晴らしいステージを見せてくれるはずだ。